Carota社、MediaTek社と村田製作所がNB-IoTソリューションを共同開発
CarotaのOne-Stop FOTA※2ソリューションは、ファームウェアバージョン更新作業を簡素化します。海外市場での豊富な経験と、お客様に支持されるトップレベルのFOTAサービスを強みに、MediaTek MT2625チップセットを使用したNB-IoTソリューションを作り上げました。日本、ヨーロッパ、北米への市場参入を成功させ、各国で認められています。
NB-IoTは、主に低消費電力、少量データ、低コストサービスのアプリケーションに使用されます。スマートウォータ、スマートグリッド、ガスメータ、スマートホーム、環境インテリジェンス、スマートパーキングアプリケーションなど、多くのIoTニーズとアプリケーションに適しています。
たとえば、スマートパーキングでは入出庫時間を記録するための人員が不要になります。駐車スペースに設置された地磁気モジュールが自動的に駐車時間を記録し、サーバとプラットフォームに情報を送信します。車の所有者には自動的に請求が届き、自分の携帯電話のアプリにログインして駐車料金を支払うことができます。
Carota FOTAアップグレードを搭載することにより、MediaTek MT2625チップは、IoTデバイスメーカーに安全で信頼性の高いワンクリックのリモート更新・アップグレード・修理・データ管理サービスの提供を受けることが可能になります。これにより、 村田製作所のType 1SSモジュールは、ソフトウェア・ファームウェアバージョンの効率的な更新、IoTデバイスのセキュリティ管理、新機能の導入などが可能になるとともに、メンテナンスコストの削減にも寄与します。こうした協業により、日本市場のみならず世界のIoT市場にも貢献していきます。
MediaTekのゼネラルマネジャーWinson Hsuは、次のように述べています。
「FOTAが必須と考えられているヨーロッパおよび北米市場において、MediaTekのNB-IoTチップはその有効性が立証されています。 海外市場での豊富な経験と、お客様が認めるトップレベルのFOTAサービスを提供しているCarotaは、MediaTekのMT2625チップセットにとって重要なパートナーです。
そして私達は戦略的パートナーである村田製作所とCarotaとともに密接に協力し、MediaTek MT2625を搭載したNB-IoTソリューションの展開に力を入れています。NB-IoT市場の大きな可能性を信じ、お客様の製品開発をよりスピーディーに実現するため、変化する市場ニーズにも迅速に対応できるよう取り組んでいます。」
村田製作所 コネクティビティモジュール企画販推部 マネジャーの兵庫弘考は次のように述べています。
「当社が開発したNB-IoTセルラーモジュールType 1SSは、わずか13.2 mm × 10.6 mm × 1.8 mmで世界最小クラスの小型モジュールです。超小型で低消費電力(Power Save Modeでは3.5uA)のため、最大10年間バッテリ交換なしで使用可能であり、ウェアラブルデバイスやトラッキングデバイスなどのIoTデバイスに最適です。たとえば、スマートメータ(水道メータやガスメータ)、家電製品、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ・スマートバンド)などで使用されています。
また、Type 1SSモジュールは、OpenCPU※3ソリューションによりメインプロセッサとして動作が可能で、モジュール内の様々な機能を直接使用できるようになります。お客様の開発プロセスやハードウェア、構造設計を簡素化でき、サイズ、コスト、消費電力、および安全性に関するお客様の要件を満たすことができます。eSIM※4テクノロジーと組み合わせることで、新世代の超小型・超低消費電力のIoT端末機器により適したものとなります。
Type 1SSモジュールはMediaTek MT2625チップを採用しています。当社は、MediaTekおよびCarotaと協力し、互いの強みを活かしながらIoT市場への無限の可能性を探っていきます。」
Carotaの創設者CEO、Paul Wuは次のように述べています。 「私たちは『Aチーム』(テクノロジーリーダー)の一員であることを誇りに思っています。 Carotaの強みはその差分抽出技術にあり、既存のファイルと新しいファイルの差分のみを更新することができます。データ転送のサイズを最大95%縮小できるため、ダウンロード時間を大幅に短縮できます。 また2019年、IoTデバイス管理とデータセンターテクノロジーを統合したIoT管理プラットフォームであるLimi OSがリリースされました。 Limi OSは、業界の特性に合わせてデータ資産を精製し、お客様のコスト削減、効率性の向上や新しいビジネスモデルの発見に貢献します。」
Carotaについて
MediaTekについて
ムラタについて
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp