STマイクロエレクトロニクスはCAROTAと協力して、高速で安全なワンストップFOTAファームウェアアップグレードを実現!
ファームウェアオーバーザエア(FOTA)は、車内の特定の電子制御ユニット(ECU)のファームウェアをダウンロードして更新できます。 車内のECUの数の継続的な増加に伴い、T-box/車載インフォテインメントに基づく、車両コンポーネント全体の共有診断および操作データは、自動車メーカーがリコールコストを削減し、製品の品質と運用効率を向上させ、車両の性能と機能強化などのアフターサービスをリアルタイムで提供することに役たちます。
STのFOTAデモンストレーションプログラムは、テレマティクスプロセッサTelemaCo3Pと32ビットマイクロコントローラSPC58 Chorusを高度なスマートゲートウェイとして使用して、LEDヘッドライトECUファームウェアをリモートで更新します。TelemaCo3Pプロセッサは、4Gシグナルでクラウドサーバーに接続し、暗号化および検証された新しいファームウェアをダウンロードした後、イーサネットインターフェイスを通じてゲートウェイに送信し、ゲートウェイは、CANバスによってターミナルLEDヘッドライトECUを復号化されたファームウェアで更新します。
STスマートデモカーの機能のデモンストレーションを容易にするために、STはPAD用のAPPを開発しました。PADはTelemaCo3Pプロセッサによって共有されるWIFIホットスポットを通じて車内ネットワークに接続し、さまざまなコマンドを送信して各ECUを制御できます。
▲ demoブロック図
▲ Standalone FOTA demo
▲ FOTA管理バックグラウンド
▲ PAD制御アップデートLEDヘッドライトECU
STは、最高レベルのセキュリティを確保し、悪意のある攻撃から車両を保護するために、全シリーズのリモート情報処理装置、32ビットマイクロコントローラー、およびセキュリティグループコンポーネントを提供します。
TelemaCo3Pシリーズチップは、自動車規制合うエネルギー効率の高いシステムレベルのチップです。 これは革新的な自動車ネットワークおよび接続アプリケーション(ネットワークセキュリティ保護を含む)に費用対効果の高い処理ソリューションを提供するように設計されたものです。強力なARMCortex-A7デュアルコアプロセッサ、組み込み型独立ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)、ARM Cortex-M3に基づく分離サブシステム、およびCAN FD、ギガビットイーサネット、Flexrayなどを含む標準接続インターフェイスのフルセットを備えています。TelemaCo3PはAEC-Q100Grade 2認証を取得し、機能安全ISO26262 ASILBレベルに準拠するアプリケーションの開発を支援しています。
▲ TelemaCo3Pプロセッサ
- SPC58Chorusシリーズの32ビットマイクロコントローラーは、新世代の中央ボディ制御およびゲートウェイアプリケーション向けに高度に統合されたシングルチップセキュリティソリューションを提供します。
- 優れたスケーラビリティは、エントリーレベルからハイエンドまで、ハードウェアとソフトの互換性がある設計を実現します。
- イーサネット、CANFD、LIN、FlexRay、及び他の一般的な通信周辺機器などの豊富な通信インターフェースがあります。
- ハードウェア情報セキュリティモジュールは、通信とプログラムのセキュリティを保障し、ASILBからASILDまでの製品システムの開発をサポートします。
- Chorusマルチフラッシュパーティション、ハードウェアABSWAP、及びeMMC、hyperbusなどの拡張ストレージは、OTAシステムのニーズに簡単に対応できます。
- 強化された低消費電力設計により、より多くの構成オプションが提供されます。
▲ Chorus製品の特徴
Chorusの製品ロードマップを見る通り、シングルコアからトリプルコア、512Kから最大10Mのフラッシュ、64Mから200Mのメイン周波数まで幅広製品が利用可能で、ユーザーのさまざまなシステムニーズに対応できるということがわかりました 。
▲ Chorusの製品ロードマップ
ST自体は、グラフィカルインターフェイスを備えたSPC5Studio IDE、評価ボード、AUTOSAR MCALなどソフトウェアを例とし、完全で使いやすい開発エコシステムを提供します。 さらに、多くのサードパーティパートナーが様々な支援を行えます。
▲ SPC5MCU開発エコシステム